洗濯槽にある水浸しの洗濯物をタブトラッグスに押し込んで、洗濯槽の状況を確認します。
電源OFF/ON→すすぎメニューを選択して実行すると、命令は受け付けてすすぎフェーズに入ります。
通常この段階で排水用の電磁弁が開いて排水を開始しますが、電磁弁が動作する音は聞こえます。
うーん・・・。
- 電磁弁が動作はするものの100%動作せずに排水しない
- 100%動作しているが、それ以外の要因で排水しない
どっちかな・・・
1だとどのみち修理か買い替えという選択肢になるので、まずは2を確認することに。
すすぎフェーズのまま放置して水位の推移を確認します。
10分ほど再びエラーが発生するまで放置して確認すると、微量ながら水位が減っています。
ということは、排水経路のどこかで滞留している??
ただ、排水路は大概30φ以上はある太い配管なので、いくら汚水と言えどそうそう詰まることはないんじゃないかと疑います・・・。
一縷の望みを託して洗濯機本体から排水口まで接続してあるホースを外してみると・・・
うわわわわわ・・・汚水が流れ出てくる!!!
ということは排水用ホース??
と疑い、排水用ホースを取り外して洗浄します。
・・・が、それほど汚れはひどくありません・・・普通に水が流れます。
面倒だなーと本体側の排水路の詰まりを疑います。
とその前に、排水溝そのものをもうちょっときれいにしておこうと思い立ち排水口に手を突っ込んでごそごそしていると・・・
「こいつ・・・動くぞ??」
排水ホースが接続される排水口に、なにやらショートパーツがあります。
うまいこと引っ張り出すと、ストレート配管された排水路に後付けで設置するための排水トラップでした。
ほほーう、これは賢い!
調べてみると、洗濯機用に専用開発されたものが多数あります。知らんかった。
大きく二種類あるようで、開放型と密閉型、開放型はその名の通り排水口と接続ホースの接続部が大気に暴露されていて、単純に流し込むタイプ。
排水トラップはあるものの、排水口そのものが汚れた場合匂いが設置場所に充満しそうな形状です。 (写真は清掃後です。あまりにも汚かったので・・・。)
対して密閉型は、排水口と接続ホースの接続部が密閉されていて、設置場所に排水路の空気が暴露しない構造になっています。
そのため、排水トラップに汚れがたまってトラップ内で水が流れなくなるとどうなるかというと・・・
- 開放型・・・洗濯機から排水はされるが設置場所に排水があふれ出して大変なことに!!!
- 密閉型・・・解放されていないので、洗濯機の電磁弁の位置から全く水が排水されないことに!!
![]() ミヤコ:MBカセット式クリーン型洗濯機排水トラップ(VU用) <MB44CM> 型式:MB44CM |
↑これやね。
今回の場合、密閉型が設置されていたため排水トラップ内でのつまりが洗濯機にまで及び、排水時間がタイムアウトしてエラー「U2」に至ったというわけです。
勉強になるわー。
以降、次回。