メッキ処理
今回は表面仕上げの一手段としてメッキ処理をして表面を保護する方法を紹介します。
メッキというとなんだかすごい大げさな気がしますが、以下のような条件の場合それほど難しくありません。
1.対象のパーツがそれほど大きくない場合
→電解液で水没させられる大きさなら何でも
2.対象のパーツが導電性である
→電気メッキは通電できないとできません
3.知り合いに廃水処理業者がいる
→処理後の電解液は重金属を含むため、処理には専門業者が必要です。
※処理せず保管するなら不要
用意するもの
電池
単三:2~3本
電線
適当
酸性洗剤(サンポールなど塩酸10%前後のもの)
メッキするための素材
銅、亜鉛、ニッケル、銀(!)、金(!)など
容器
酸性洗剤で浸食されない素材のモノ
部材を固定するなにか
今回はステンレスの針金
メッキの手順
1.電解液を作る
酸性洗剤を、5~10倍程度に薄めます。塩酸濃度が2%程度が良いようです。
今回はサンポール(塩酸9.5%)を使いましたので、5倍に希釈しました。
容器はペットボトルです。
メッキ対象物が入り、かつ電解液が無駄に多くなりすぎないような容器を選ぶと良いでしょう。
2.素材を浸す
メッキする対象、およびメッキする素材を、電解液に浸します。
当然メッキする対象物は、電解液に水没する必要があります。
今回は割り箸をペットボトルに渡し、ステンレスの針金で対象物を吊しました。
3.電源を接続する
電源(今回はニッケル水素電池(1.2V)を3個直列で3.6V)を接続します。
このとき、メッキする素材を+(プラス)側、メッキされる対象をー(マイナス)側に接続します。大きな注意点と言えばこれぐらいです。
4.待つ
あとは程良くメッキされるのを待ちます。
待つ時間は電源の電圧や流れる電流によって変わるのですが、今回であれば最初の40分程度ですでに全体にメッキがかかり、最終的には電池がなくなるまで数時間待機(寝落ち)しました。
素材により待ち時間は変わるようで、亜鉛の場合30分だけでも結構厚い皮膜が形成されました。
5.磨く
多くの方が想像する「メッキ」って、ツルピカに光り輝くものだと思いますが、実は全然違います。メッキはあくまで表面にイオン化した金属を固着させることで、ピカピカにすることではありません。
素材が荒ければやっぱりメッキ後の表面も粗いままでピカピカしません。
ピカピカ輝くメッキには、ピカピカ輝く下地処理が必要なのです。
そういった意味では、準備工程として「0.磨き上げる」が必要かもしれません。
その上で、せっかくピカピカに下地処理してもメッキ後はメッキ素材の固着密度の違いなどでまたやや表面が荒れるので、再度600番程度から磨き上げる必要があります。
上の写真はまだまだ途中。全然磨き傷があります。この後もせっせと磨いて、最後は2000番程度のコンパウンドで磨いて完了です。
仕上げってのは大変なのです。
これはディレイラーハンガーを作成した時のもの。
銅メッキのあと亜鉛めっきして、磨いています。
ちょっと早く作業終わらせたくて途中の研磨工程端折ったので、鏡面仕上げが甘いです。。。orz
手軽にメッキするには
メッキをするための道具や資材がセットになったメッキ用のキットが存在します。
そもそも安価な家にある部材だけでできるので高いキット買うまでもないと思いますが銀などのメッキは一癖あるのでキットのほうが良いかもしれません。
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その他今回使用した部材とか
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↑どんだけメッキする気だw
「【DIY】電気メッキをしよう!」への2件のフィードバック