23.Seee(eee)d!!!!
ブース S07-02「Seeedの製品とサービスの紹介」
(http://makezine.jp/event/makers2018/seeed/)
さて、今回のMaker Faire Tokyo 2018の本命中の本命と言えばこちらでしょうSeeedのブース。
S07-02という、スポンサーブースの一角にありました。。
電子工作、とくにIoT系のパーツサプライヤーであるSeeed。
GroveシリーズやWio LTEシリーズなど、IoTやってる人なら一度は聞いたことある製品群を取り扱う企業です。
お隣はGoogle Developersさん。
そちらに紛れ込んでお手伝いしておりました!
さて、今回Seeedブースで展示していたSeeed製品は大きく分けて4つ
- Wio LTEシリーズ
- Groveシリーズ
- マイクアレイキット
- Azure関連
他にも日本未発売のGrove Zeroシリーズや、Wio LTEを実際に使用した作品の展示も行いました。
Wio LTEシリーズ
Wio LTEシリーズは、「セルラー網(携帯電話用ネットワーク)でIoTが手軽にできるWio LTE/3Gの展示。
- Wio LTE cat. 1
- Soracomさんで販売されているWio LTEのセット
- Wio 3G
- Wio LTE cat. M1(LTE省電力版。近日発売予定)
特にWio LTE cat. M1は、通信速度を絞りながらも通信時の電力消費量を大幅に抑えた待望の製品で、実際に試作品を用いた動作デモも行いました。
青いのが”Wio LTE cat. M1”。
今回はデモとして、Wio LTE cat. M1に通電し、実際に会場の温度/湿度を測定しクラウド上のサーバで集計しましたが、動作時の消費電流が100mA程度とかなりの低消費電力であることがわかります。
標準で動作させても低消費電力ではあるのですが、今回Seeed日本法人からは参考出品として、Wio LTEシリーズをはじめとし(5V給電なら)あらゆるIoTデバイスに使用できる、”超省電力化ボード(仮)”を出展しました。
本製品は、リアルタイムクロックICをWio LTEシリーズのような製品からI2C経由でコントロールし、IoTデバイスへの給電を完全に遮断することで超省電力化を図る製品です。
今回は参考出品だったものの、反響が大きければ製品化が近づきますよ!ということで、急遽会場でアンケートを取ってみました。
これはまだ一日目の終了時点での集計ですが、期待度の高さが伺えます。
最終的には100件以上の投票が集まりました。
当日はSeeed本社スタッフも居りましたが、投票数以上の注目度の高さは肌で感じていたようです。
実際、他の製品より気にかけてみられる方が多かったようにも感じます。早く製品化されるといいですね。
他にもublox製のGPS搭載SoCを使用したWio LTE cat. M1/NB-IoTもひっそり混ざっていたんですが、日本での販売予定はまだありません。
それでもSocや実装されているGPSアンテナ端子を見て興味を持たれる方がいたのにはビックリしました。みなさん詳しすぎ。
Grove システム
そして、ArduinoやRasberry Piシリーズに手軽にセンサーを接続し、プロトタイピングを高速化させるGroveシリーズ。
対応するセンサーの数は今や200近くにまで増えています。
(サードパーティ製を含めるともっとカモ。)
対応する各デバイス向けGroveベースシールドも増え、IoTプロトタイピングには欠かせない存在になってきました。
こちらは日本未発売のArduino MKRに対応したGroveベースシールド製品です。
ご存知の方も多いかと思いますが、Seeedでは基盤の作成サービス、部品の実装まで含めたサービスも行っています。
(Fusion:https://www.seeedstudio.com/fusion.html
1層~6層基板、最小ロット5個、一点約5ドル~)
上の写真は、Wio Link+Groveセンサー2点で行ったプロトタイピング製品を、必要な機能のみにまとめ、集積化した後実装サービスで実装したサンプル品です。(箱の中の右上が集積化後の製品)
プロトタイピングから製品化までサポートするSeeedのサービスをぜひ利用してみて下さい。
マイクアレイキット
さてこちらは、Crovaやgoogle Home、Amazon Echoなどに代表される”スマートスピーカー”を自作できる、マイクアレイキット。
ReSpeaker Mic Array v2.0はシンプルなマイクアレイのみのキット。4つのマイクを搭載し、4つのマイクから優先すべきマイクを識別する処理や、スマートスピーカー化した際に自身から出る音をキャンセリングして認識力を上げる処理を実装されたHWチップが行ってくれるため、その他の実装に集中できます。
Windowsなどに接続した場合、シンプルにUSBマイクとして認識してくれます。
ReSpeaker Core v2.0は音声出力用のスピーカー以外の必要なものをすべて詰め込んだ、スマートスピーカーオールインワン製作キットと言ってもいいぐらいの製品です。
Rockchip製 RK3229 Quad-Core Cortex-A7 プロセッサ、Mali 400MP GPU,、1GB の DDR3 RAMを搭載し、Kingston製の 4GB eMMC が用意されているのでOSをeMMC上にインストールしての動作が可能です。
他にもWiFi、BLE,、USB、Groveシステム、HDMI出力と忘れてはならない6マイクアレイ、LEDリングなどなど。
Debian OSで動作し、Androidもサポートします。
ただ、技適取得がMFT2018の開催一週間前とギリギリのタイミングで、現在日本でのデリバリーを目指して鋭意準備中です。
実際にCore v2.0をAlexa化したデモ動画があります。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=87&v=q7b8iLqRiPY
他にもRasberry Pi向けのマイクアレイキットを展示していました。詳細は各製品のリンク先、Seeedのサイトからご覧ください。
- ReSpeaker 6-Mic Circular Array Kit for Raspberry Pi
- ReSpeaker 4-Mic Linear Array Kit for Raspberry Pi
Microsoft Azure関連
最後に紹介するのは、Microsoft Azureを利用してIoTを最大限活用するキット。
”Grove Starter Kit for Azure IoT Edge”はRaspberry Piをコアとして、Groveシステムをセンサデバイスに活用するAzure IoT Edgeのためのスターターキット。
Azure IoT Edgeについては以下のリンクを参考にしていただければと。
Rasberry PiなどのEdgeデバイスに、Azureの様々な環境をデプロイしスマートEdgeデバイスとして利用するためのサービスです。
Azure IoT Edge
https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/iot-edge/
そして、Azure+IoT界隈の大本命と言われているのがこちら、Azure Sphere MT3620 Development Kit。
まだまだ詳細語れない部分が多く、展示POPも”分かる人に分かれば”仕様です。
Azure SphereはセキュアなOS、セキュアなMCUとセキュリティサービスを組み合わせ、堅牢なIoT環境構築を目指したソリューションで、本キットはその枠組みの中で最適な評価ボードとしてMicrosoftが開発、Seeedで製造・販売されたものです。
詳しくはこちら
Azure Sphere
https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/azure-sphere/
本製品、まだ未発売ですがSeeedのサイトではプリオーダーを受け付け中。
そして、本製品に関するセミナーの開催が決定しています。
Azure Sphereに関する情報を、日本マイクロソフト、Seeedの両サイドのスタッフから聞けるまたとない機会です。
是非お越しください。人数に限りがあるのでお早めに。
「いよっ!IoTの真打ち解禁!Azure Sphere(スフィア)爆誕最速セミナー@Microsoft」
https://algyan.connpass.com/event/95907/
最後に
Seeedのブースでは、実際にWio LTEを使用したデモ展示として、先日行われた名古屋ハッカソンから生まれた”リアルいいねボタン「ボタン花ちゃん」”の展示も行われました。
みなさん興味津々でボタンタッチされてました。
ということで紹介してまいりましたMFT2018大本命のSeeedのブース、いかがでしたでしょうか。
Seeedの製品は他にもたくさんあります。是非オフィシャルサイトをご覧ください。
また来年(か今年どこかで)お会いしましょう!