【旅行記】急速な発展を続ける中国、深圳に行ってきた件 ~街なみ編~

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昨日は、深圳への行程の基本について、空路や現地の交通手段、決済手段などについて綴りました。

今回は、深圳の街歩きをしていて気が付いたことなどを”なるべく簡潔に”綴りたいと思います。

街がきれい
約40年前の都市誕生から

中国への窓口として経済的に発展していた香港と隣接する地理的重要性から1979年3月、宝安県を省轄市の深圳市に昇格させ、1980年には改革開放路線を採用した鄧小平の指示により深圳経済特区が指定されると急速に発展した。なお、1981年副省級市に昇格

-Wikipediaより引用

私も正直知らなかったのですが、深圳の発展の歴史は約40年前の特区指定から始まったそうです。

時々日本国内で都市伝説のように語られる、中国内部の砂漠地帯に突如として蜃気楼のように開発計画から都市が誕生した・・・というほど劇的なものではなく、緩やかに成長してきたようです。

そのため都市もピッカピカというわけではなく、路地を入れば日本でもよくある公団住宅や高度経済成長期の名残のような高層住宅(香港の九龍というと想像しやすい?)がみられます。

新陳代謝

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■市街中心からやや離れた地下鉄駅付近。超キレイ。

が、表通り、目抜き通りは新陳代謝が進み、自動車が走る道路から歩道、両脇にそびえるビルに至るまで再構築が進んでいて日本だと東京や大阪の繁華街を歩いているような感覚です。

中国の文化的なものもあるでしょうが、内装は豪華に彩られていますし、装飾もとてもきれいなため日本よりも立派に見えます。

建物の中はもちろんのこと、道路にごみが落ちているような様子も見受けられないし、植栽もいたるところにあるため受けるイメージもとてもよく感じました。

電線が埋設

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■電線がない。

主たる都市部は、電線が埋設化されています。
そのため目につくところに電線がなく、とてもきれいな印象を受けます。

アジアの国のカオスな電線を見られないのはちょっと残念な気もしますが、こういった細かい点も都市景観に大きく影響するんだなーとあらためて思いました。

ただし・・・

ただ、mobikeの乗り捨てがちょっとひどかったかな…
あれがなければかなりいい雰囲気だと思います。

空気がきれい(香港の方がやばい)

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見た目の印象の良さともう一つ、ふと気が付いたのは「空気がきれいじゃないか?」ということ。

乗り物がEV!

他の中国の都市がどうかわかりませんが(他の都市も同じだと聞いていますが)深圳の公共の乗り物は総じてEVです。

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■タクシーもEV。運ちゃんによってはアクセルベタ踏みで強烈な加速を味わうことも。

地下鉄はもちろんですが、タクシーは当たり前のように全車EV。
(日本のタクシー用のガスステーションのようなバッテリー交換ステーションがあるらしい)

また、日本では都市部の大気汚染の大きな原因であるディーゼル車が大半を占めるバスも(ほぼ)全車EV。
巨大なバスが「ヒュイーン」とモーターの音をさせて走り去っていくのは感動すら覚えます。

外国産車はまだまだガソリン車が多かったですが、中には中国車と思われるEVも走っていたりと受けたイメージは
「EVが多い」でした。

バイクもEV!

もう一つ。市民の足としてバイクが普及しているのですが、このバイクに至っては90%が電動バイクでした。

音もなくスーッと走っていく電動バイクばっかり。
後ろから追い越されるときなど、ほぼ無音なので毎度びっくりしました。

駐輪してあるバイクをまじまじと見たところ、ほぼ後輪にインホイールモーターが組み込まれていました。
そういうプラットフォームがあるのかな?

秀逸なEVインフラ

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■ロッカーのようなバッテリーケースが並ぶ。認証して扉を開けると充電済みのバッテリーが収納されている。

また、たまたま入ったコンビニの脇に、電動バイク用のバッテリー交換ステーションがありました。

電動バイクユーザーは、電動バイクで乗り付けてステーションからバッテリーを引き出し、自分のバイクのバッテリーと交換してステーションに返却するという合理的なシステムが出来上がっていました。

同様の仕組みは台湾に赴いた時にもGOGOROというメーカーがもっとスタイリッシュにやっていましたが、かっこよくやらずともまずはできるところからやってしまおうという気概が感じられました。

日本のバイクメーカーもさっさとやればいいのに。
原付の売り上げ低迷に起因した免許制度改革のロビー活動より、こういうところで協業すべきでしょう。

バス、自動車、バイクなど、こういった内燃機関の電動化により、モビリティの排ガス起因の空気汚染があまり感じられません。

緑化、植栽も

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■きれいに整備された公園。しっかりと手入れされていてキレイ。

かついたるところに植栽がふんだんにあり、都市が緑化されています。
気持ち的にも癒される感じがあって、総じて空気がきれいな印象を受けました。
(以前のPM2.5問題との比較論ではなく、絶対的な評価として)

地球全体の環境問題としてのEV化が重要視されていますが、こういった都市部の身近な環境問題としてEV化は割とわかりやすい効果があるなーと思いました。
(発電所も含めての環境問題とかいう話はいったん置いておいて)

同日程で香港まで行ってきましたが、香港は電化が進んでおらず、香港の方が人のいる空間としての空気のきれいさは劣る気がしました(主観)

静か!

交通に統制が取れていてかつ道路が広いので、ベトナムや香港のように街のいたるところからクラクションが聞こえてくるということがありません。

またバイクや車、大きな騒音を発するバスなどの乗り物がEV化されているのでとても静か!
これはかなり大きい要素だと思います。

また中国人はワイガヤうるさいという感じで語られることがありますが、特にそんなことも感じませんでした。

暑くない?

緯度でいえば沖縄や石垣島よりはるか南、台湾より南に位置するにもかかわらず、月の平均最高気温が30度前後というデータがあります。

とはいっても最近の都市化で暑くなっているんじゃ・・・と思ったら(たまたま訪れた時期がそうかもしれませんが)最近の日本より断然涼しい。

もちろん夏なので歩いていれば汗もかきますしより赤道に近いので日差しは強く日が当たるところは暑いのですが、そんなにイヤな暑さではありません。
木陰に入るとずいぶん楽になる感じ?

もうちょっと南に行くと熱帯気候のようになるのでしょうが、ちょうどその境目に当たるのでしょうか、スコールのような独特な気象現象もなく、終日快適に過ごせる印象でした。

実際ほとんどの行程が建物や地下街で完結していたのであまり外を歩かなかったんですが・・・

まだ開発するの!

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■品川の再開発地を彷彿とさせる。こんなのがあちこちに。

最終日、空港までの地下鉄の旅の途中、途中下車して食事を楽しもうということになったんですが、複数路線が集まるターミナル駅っぽいところでいざ降りて地上に上がってみると見渡す限りの平原。

駅近くで高層ビルかマンションの建設がされていましたが、まだまだ開発の余地はいくらでもありそう。
なにせ広大な土地がありますし。

既存の都市の再開発というより、何もない場所に都市を広げていくような感覚でした。

まだまだ伸びますね。

車が多い

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アジアの途上国は特に、市民の足としてバイクが大活躍しているのですが、深圳はバイクよりも車の方が多く感じました。

ざっとの感覚で周辺アジア地域のバイク存在率を感覚で表現すると・・・

ベトナム>>>カンボジア>>タイ>台湾>中国

って感じでしょうか。

ベトナムやタイでもまだ市民の普通の足として自動車は利用されていないように感じましたが、深圳では割と自動車保有率は低くないようにも感じました。

ただ、これから増えていくかというとそうは感じませんでした。

都市がコンパクトにまとまっているうえに公共交通機関も発達しており、自動車の需要がそれほど感じられないからです。

ちょうど東京や大阪などの都市部のようなイメージでしょうか。

名古屋のような自動車大国には・・・ならないかなぁ?

エスカレーターは左空け(大阪形式)

ショーもないことですが、地下街やビルに敷設されているエスカレーターの乗車マナーは右乗り左空けでしたw

かといって徹底されているかというとそういうわけでもなく、利用数が多いと自然と両列埋まっていく印象。

どこかの調査で、エスカレーターは両列使うと運搬効率が最大化されるというようなデータが示されていましたが、意識してるんでしょうか。(してないね。)

ちなみに地下鉄ホーム上の列車待機列は、人はきれいに並んでいるものの、降車優先という考えは薄いらしく油断していると乗車の波に押し戻されて降りられなくなりそうになりますw

物価は安い~ほぼ日本と同じ

気になる物価ですが、日本より高く感じることはありませんがところによっては日本と同水準のモノコトもちらほら見受けられます。

飲料

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■シャレオツドリンク。ベースは中華圏では一般的な豆乳。

自販機で売られているジュース類は大体4~5元(≒60~70円)、ビールの350mlが同だいたい6~7元(≒100円)です。(日本のビールが高いのは税金のせい)他のアジア各国同様ビール天国ですw

が、飲食店に入ると遠慮なく10元とかになったり、ちょっと粋なBARなどに入ると30元とか40元とかするので侮れませんw

また、ちょっとおしゃれなドリンクスタンドで飲むドリンクは10元~20元(≒150円~300円)ぐらい。
日本で”大流行”中のタピオカも並ばずにそれぐらいで飲めます。

食事

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■怖いもの見たさで入ってみたくなる「American Style Sushi」

ローカルな飲食店だと中華圏では一般的な朝食である「お粥」が5元(≒75円)とか、チャーハンが10元(≒150円)とか。
ローカルな店に入る勇気と言葉の壁を乗り切る覚悟があれば食事代は全旅行代のうちで誤差レベルになる。

深圳は市街地の目抜き通りにたくさんの商業施設があり、そこを中心に地下街などのテナント群が発達しているんですが、そういった都市部のフードコート的なところで食べると一品30~40元(≒500円前後)ぐらい。

前述の「海上世界」でそこそこいい店だと、一品100元とかになってきます。

が、そもそも隠れ家的な真の高級飲食店になるとおそらく天井知らず。まぁそういうところは日本でも変わらないので比較してもしようがないですね。

個人的な感想として、ローカルなお店で十分めちゃくちゃうまいし量も十分なので、それで十分だと思います。

交通

タクシー初乗り2㎞で10元(≒150円)

地下鉄30分程度の距離で5~6元(≒7~80円)

その他

華強北の電子街で売っているような「製品」だと、日本でAmazonで買えるぐらいの価格。あえてこちらで買う必要はそれほどないかも。
その他の小さな電子パーツ群になるとびっくりするぐらい安い。
たぶんリールのLEDとか一生分買えるぐらい。

あーでも最近はやってるハンディ扇風機は30元ぐらいで売っていた気がする。

品質云々言うときりがないですが、一般に手に取るものならば総じて日本よりお買い得感はあります。

価格表記が「¥」!!!

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■一「圓(元)」。結構肖像が感慨深い。

聞いたところによると、正式な「元」の通貨記号がないらしく、代わりに「¥」が使われているとのこと。

手書きや発音は「元」なんだけど、いたるところに「¥」を見かけてちょっと変な気分。

そういえば、台湾に行った時もお札に表記されている「元」の文字がなぜか「圓」でとても気になった。
もちろん中国のお札も「圓」になっている。

気になって調べたところ、「圓」はなにも「円」と特別な関係があるわけではなく、むしろ「圓」が特別なんであることが分かった。

経済を専門的に勉強している方からすると常識的なことなんだろうなぁ・・・

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%93

ということで、元がないというわけではなく「圓」の名残という説が強そうです。(詳しい人詳細ヨロ)

古いなら古いなりに活用している
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居住区

これまできれいなところとか新しいところばかり強調してきましたが、市制開始から40年たっているだけにもちろん古い部分もたくさんあります。

この門の奥の方はいわゆる居住区みたいになっていて、一歩足を踏み入れると九龍城のような高層集合住宅が軒を連ねています。

各集合住宅の一階部分には雑貨店や飲食店、理髪店など生活に必要な商店が店を構えていて、目抜き通りの裏の住宅街でもちょっとした経済圏ができている感じがします。

このあたりの「ローカル」な飲食店だと、おそらくさらに飲食代安いのかな。

今回は訪れる機会がありませんでしたが、次回行く機会があったらそう言った一般の方の生活の風景なんかも見てきたいなと思います。

リノベーション

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■ホテル近くの大通り沿い。右側のビルは結構古く、趣のある商店が軒を連ねる。

目抜き通りがすべて真新しきれいな建物というわけでもなく、通りに面していてもそれなりの築年数の建物もたくさんあります。

そういった建物は、外観はそれなりに手入れしつつ、内装を大幅にリフォームして活用しているように見受けられました。

宿泊したホテルがまさにそんな感じで、普通にフロントから居室にいたるルートはきれいに整えられているのですが、ひとたびバックヤードに入ると築年数なりの痛みがw

おそらく構造の耐力の限界まではこうしてリノベーションを繰り返して活用されていくんだろうなーと思いました。

まとめ

深圳の街は、日本をはじめとする諸外国からいろいろな媒体を通じて得られる情報を通じては「ハードウェアのシリコンバレー」と称されるようなあたらしい街を想像させます。

また実際現地でも、新陳代謝が盛んでどんどん新しい都市へ生まれ変わり成長していく活気ある街を見ることができます。

一方、特区指定から40年が経過し、程よく歴史が醸される古い街並みもまだそこかしこに残り、温故知新を体現するようにまさしく「生きている」街を感じることができました。

まぁそもそも深圳しか行っていなくてほかの中国の都市がどうか知らない状態なのであくまで現段階の主観ですが。

 

結局全然「簡潔」にまとまらなかった。

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