旅行出張と言ったら、仕事の合間や終業後のお楽しみが超重要。(メインは仕事ですよ!)
特にアジア地域は食事が美味しいところが多く、今回も最初から重要な楽しみの一つにしておりました。
もともと中華料理好きですし。
深圳の食
食といっても色々ありますが、旅行中の私の「食」のスタンスは「基本ローカル」です。
ローカルな店で、ローカルな人が食べているものをローカルな味付けでそのまま味わう、これが私にとっては重要です。
というわけで、今回の深圳もローカルを中心にしてみました。
深圳はそこそこ大きな都市なので、飲食店はあちこちにあります。特に市街地では大きなショッピングセンターやそこから通じる地下街などにたくさんの飲食店があり、どれを選んでいいやら困るぐらい。
個人的には路地裏にあるような超ローカルなお店が好みですが、そもそもそういうショッピングセンターや地下街に進出し、繁盛している店というのはある意味ローカルな人が味を認めたからこそそこにあり存続しているわけで、ある一定の品質を保っている証拠とも取れます。
今回はそういう感覚でこぎれいな店も積極的に入ってみました。時系列で「簡潔に」綴ってみたいと思います。
一日目
一日目朝食
一日目は、朝2時ごろ空港に到着し始発まで待機、そこから市街まで移動して訪問先の企業へ向かうまでの時間調整としても探しました。
最寄り駅の「〇〇」(日本語で表記できない)付近をうろうろすると、中華圏でありがちな「朝食を提供する飲食店」がありました。「老上海」。どこかで見た名前ですが、有名店なのかな。
隣の「木桶飯」も気になる・・・
しかし中身は極めてローカルな店。
ここは先に注文・支払いしてから席で待つスタイルのようです。
さっそく登場する中国語オンリーのメニュー。
私は台湾でもベンチマークとしてよく試した炒飯を頼むことに。すると、同行メンバー全員「メニューがわからん」という理由で全員炒飯にw
先に「違うメニュー頼んでシェアしましょ」と提案しておけばよかった!!!!結果テーブルには大量の炒飯がw
せっかくなので、蝦(海老)餃子も頼みました。
ということで届いた炒飯。
うまーい。激ウマ。超ベーシックな炒飯ですが、なんか日本の炒飯と違うのですよ。(旅行補正)
しかも結構量がある。これでお値段たったの10元(≒150円)やっす!
おかずに頼んだ蝦(海老)餃子もとっても美味でした。
蝦餃子は、ソースがめちゃくちゃうまかった。
表現力のない食レポでごめんなさい。
日本の調味料じゃないので、味のベースとかスパイスが分かんなんですよー。
私たち以外にも入れ代わり立ち代わりお客さんがやってきて、テイクアウトで注文したり、店内で朝食をとられてました。
台湾に行った時もそうでしたが、中華圏は朝食に「お粥」を食べるのが一般的なんですね。
となりのおじさんとか、ラーメンどんぶりに入ったお粥二杯も食べてました。そんなに好きかw
本当は朝食を食べたところで企業訪問まで時間をつぶす予定だったのですがあんまり長いできる雰囲気ではなかったので近くの喫茶店を探すことに。
Luckin Coffee
ちょうど徒歩圏内にちょっと噂になったLuckin Coffeeがあったので入ることにしました。
ここで初めて中国の洗練された注文スタイルを感じることに。
基本的にはWechatからスマホでオーダーし、(なのでカウンターにわざわざ並ばない)出来上がったころに注文番号で引き換えるというスタイルのようです。決済はもちろんそのままWechatで。
私たちはというとそういう注文手段も決済もできないので、店員さんが気を利かせて店内のスマホ(か彼の個人所有?)で注文から決済までやってくれました。超優しい。惚れるわ。イケメンだったし。
私たちが店内のテーブルでコーヒーを楽しんでいるときも、ひっきりなしにお客さんが現れてはスマホを見せつつ、すでに出来上がっている注文品を引き取っていくという流れを見ました。
便利だわこれ。日本だとマックがこの方式を採用しこれから始めるようですね。
あと、知人の挑戦的な「海の家」でも実施されてました。
これはすべての飲食店で導入してほしい!
一日目昼食
一日目の昼食は、ホテル近くの地下街のフードコートで。
ホテル最寄り駅の検索に失敗して1~2駅歩くことになったんですが、これがむしろ功を奏して長大な深圳の中心地の地下街を体験することになりました。
■会展中心駅辺りに東西に2km。地上には巨大ショッピングモール、公園など。
いま改めて地図で確認すると、その距離2.1km。
日本一長い商店街といわれる天神橋筋商店街が2.6kmですからその長さがわかると思います。
しかも地下街。
その地下街の途中にある中華料理っぽいお店に。
(ほんとにいろんなお店があって目移りしまくり)
朝食の反省を生かしつつ、三品シェアする感じでオーダーしました。(英語通じないw。翻訳アプリが活躍。)
■麻婆豆腐。激ウマい。フードコートで提供されるレベルじゃない。量は基本多め。
■牛肉面。中華圏来たらやっぱりこれでしょ。ちょっと肉が少ないかな。麺(面)は日本のような腰のある面ではなくて、ひやむぎとか素麺のような触感。やや腰のなさに物足りなさを感じるかも。一人でこれだけはつらいかな?という量。
■酸菜魚。今回初めて見かけたメニュー。実はそれなりに伝統的なメニューらしく、このあとあちこちで見かけた。同じく一人では食べきれない量。
麻婆豆腐、牛肉面(麺)はそこそこメジャーなので置いておいて、この「酸菜魚」がこの時のトピック。
乳酸発酵した「何か」を味のアクセントにした魚介のスープに、川魚と麺(刀削麺のようなざっくりとしたやつ)が入ったもの。
ダシのうまさと緻密さは中華系料理のそれで文句なく、そこに乳酸発酵系の酸味が絶妙にアクセントを加える逸品。
小骨の多い川魚の切り身が食べにくいことは中華圏ではよくあることなのでここではおいておいて、この風味は新鮮!(深圳)
乳酸発酵するものはヨーグルト、キムチなどいろいろあるけど、この酸菜魚のベースになっているのは高菜かな?
結構中華圏で付け合わせに高菜があることがあるけど、それをアクセントに使った感じ。
これはうまかった~。
煮込み料理ではあるものの、暑い夏場もスッキリ食べられる逸品でした。
誰か骨の多い川魚の効率的な食べ方知りませんか?
あと、言葉の壁でいろいろ意思疎通が難しい中、店員さんは入れ代わり立ち代わり嫌な顔せずとても親切な対応をしてくれました。
特に一生懸命対応してくれた女性スタッフにあまりにも感激したので退店時に「あなたはとても素敵な女性ですね!ありがとう!(を翻訳してアプリで)」と伝えると、はにかんだ笑顔で「謝謝!」と返してくれました。惚れてまうやろ!!!!!!
一日目夕食
夕食は現地でお世話になった現地女性のおすすめで「八合里海記」へ。
中華圏でよく見かける「火鍋」ですが、英語にするとHot Pot、決して辛い鍋というわけではなく普通に鍋料理です。
台湾でもありましたが、席と鍋が用意され、そこにみな思い思いの具材を注文して火鍋を楽しむ感じです。
残念ながらここでも英語は通じず(まぁそもそも街中に外国人らしき外国人をほとんど見かけない)、翻訳アプリに頼りましたが基本店員さんにお任せのスタイルでいろいろ頼みました。
■牛のなにかをすりつぶした感じのもの。ミンチというよりペースト。うまいことひと塊ずつ鍋に投入するのが難しい。とっても親切な店員さんが右も左もわからない日本人に教えてくれた。
■ゆであがるとこんな感じ。この店の名物的なものらしく、となりのテーブルでも何度か頼まれていた。
ぷりぷりしつつ肉の臭みもなく最高にうまい。
■つけダレは様々な調味料から好みのものをミックスさせて作るスタイル。みんな遠慮なく小皿にブチこんでいく。
■私のつけダレ。中華風のベースソースにたっぷりのニンニクとネギなどをトッピング。この中華ソースが激ウマ!!!!
■もちろん飲み物はビール!中国のビールというと「青島」想像される方多いと思いますが、深圳でよく見かけた(よく出てきた)のは「雪花」というブランド。日本のピルスナーによく似たすっきりした味。
が、周りの現地の方は全然飲んでない。
隣のどうみてもサラリーマン風の集団ですら誰一人としてお酒を飲まず、みんなコカ・コーラ。びっくり。
台湾もそうだったけどあんまりお酒を飲まない文化なのか?
(だから現地の銘柄のビールも少ないのか?)
■その他いろいろ頼んだ肉を、こうしてザルで湯がいて食していく。鍋というより、しゃぶしゃぶに近いのか?
なんにせよ、うまい。
多少筋ばったところもあったりするが、それも「食感」として考えれば楽しみの一つと思える。
■スタッフの兄貴に勧められたまま運ばれてきた、たぶん「麩」の一種。麩か、アゲかな。
さっと湯がいて食べるとうまい。なにしろうまい。
■鍋ということで、こちらからチョイスした「麺」。なんとインスタント麺が来たw
と思ったら中華圏では割と普通らしく、店のポスターに堂々とインスタント麺が鎮座していた。
なるほどここまで市民権を得ているとはすごいなぁ、インスタント麺。
■インスタント麺が主役!(これも火鍋だけど、韓国系なのでおそらく辛いやつ。)
さて、料理以外の面白いトピックとしては、中国の飲食店での食器の利用フローです。
御覧のように食器はあらかじめ一客ごとにパックされた状態でセッティングされており、これをむきむきして一客分のセットを取り出した後・・・
テーブルに予め用意されているポットのお茶を器に入れて器と蓮華、箸を洗い・・・
これまたあらかじめ用意されているボウルにゴミごと廃棄します。これ、教えてもらったわけではなくたまたま私たちの後に入ってきたカップルがそうしていたので、チラチラ見ながら真似してみた次第。
その他のテーブルでも大体同じフローだったので間違ってはいないと思いますが、どんな風習なんだろなこれ~。
異文化感じた貴重な瞬間でした!
一日目番外編
メインディッシュ以外のちょっとしたトピックでも。
■こういうシャレオツなドリンクスタンドはあちこちにあり、日本で”大流行”のタピオカとかもある。(がブームではない)
だいたい10元(≒150円)からと炒飯と同じぐらい。
おなかが牛乳に弱い私としては、ベースに遠慮なく豆乳が選べる(というか豆乳が基本)なのはとてもうれしい。
■初日の空港のセブンイレブンで食した「鶏肉のグリルを中華バンズで挟んだ何か」。うまい。ちゃんと中華風味。これで10元(≒150円)。
日本の”具が2割”な肉まんと比べると格別。
■しっかり中華風のスパイスが利いていておいしい。が、7元出すほどではないかも。
■日本でよく見る「何か」もよくある!空港はケンタ、マック、セブンイレブンに支配されてた。日本のラーメン屋も。
■懐かしの「イセエビキャッチャー」(ここではロブスターかな?)を目の当たりにして興奮する一同。懐かしい。
プレイ料金忘れた・・・
■こちらはちょっと高級そうな海鮮屋さんの店頭に置かれていた生け簀のロブスター。149元(≒2300円)とそこそこなお値段。
まぁでも安いか。
■声に出して読めないカニ。239元(≒3500円)だから、その他のテナントの単価から考えると高いけど、日本で食べること考えたら安い。
とまぁ、そんな感じで一日目を楽しみました。
メニューや物価についていろいろ思うところありましたが、それは最後にまとめようかなと思います。
一日目だけでぜんぜん「簡潔」にならなかったので明日に続きます・・・