Swayウォッチャーが見るSwayの2016年
※このエントリーを「Offie365 Advent Calendar 2016」とすべてのOffice365ユーザ、開発者に捧げます。
さて、昨年のOffice365勉強会でSwayに関するLTをし、またちょうど一年前のクリスマス、Office365 AdventCalendar 2015でSwayに関するエントリーをして以来、ひそかにSwayをウォッチしてきました。
まぁ先に結論から言いますと・・・
あんまり変わってない・・・
Office365本体については、本体をはじめとして、SharePoint、OneDrive、その他新機能追加などなど盛りだくさんの内容で、まったくと言っていいほど追いつけていない状況です。
がしかし当のSway、それほど変わっていない・・・・
しかししかし全く変わっていないと言うわけではありません。
Office365製品の動きが活発だった今年6月にはOffice Blogsに以下のエントリーがあり、
「オッ、なんか動き出すか!?」と期待に胸を膨らませました。
「3 new Sway capabilities for Office 365 subscribers」
https://blogs.office.com/2016/06/28/3-new-sway-capabilities-for-office-365-subscribers/
特に目立った機能ではないのですが、それでも単独のアプリに機能追加されているのですから、期待せずにはおれません。
※最後のページに表示される「このページはSwayで作成されました」ってのをOFFできるようになったのは大きなトピックですね。
またSwayの大事な要素であるデザインテンプレートがちょっぴりアップデートされていました。
「Sway design tips and new templates」
https://blogs.office.com/2016/08/17/sway-design-tips-and-new-templates/
さらにはOffice周りのドキュメント、PowerBI周りへの連携や、テキスト回りのアップデート
「Sway adds access to “Recent” Office documents, support for Power BI and PollEverywhere.com embeds, text editing updates and more!」
https://blogs.office.com/2016/02/19/sway-adds-access-to-recent-office-documents-support-for-power-bi-and-polleverywhere-com-embeds-text-editing-updates-and-more/
など目立ちはしませんが、ちょっとずつニーズに回答しているような雰囲気とも取れます。
目立ったアップデートが多くないのは、基本機能としては「必要以上に触らせない」特徴を残しつつ、ポイントを抑えたアップデートで堅実に成長させているとも受け取れます。
なんにせよ引き続きウォッチは続けていきたいところです。
Swayとはなんなのか2016
Swayがなんなのか?という問いについても、結局基本的な機能に目立った変更がなく新たなヒントが見つけられないままのため、個人的には「プレゼンテーションツール」というよりは、「写真を中心としたこじゃれた情報共有ツール」という抽象的評価から抜け出せません。
なんだか否定的な物言いに担ってしまってますが、”Sway”やはり「手軽に写真をちょっとおしゃれに見せるツール」としてはまだまだ他に似た良いツールが見当たらないため、特定の用途についてさらっと作りたい!という状況においては役に立つと思います。
- 社員旅行の写真共有
- 会社付近のアフター5スポットの食べレポ
- イベントの振り返り
- デザインワークのポートフォリオ
- ポエム
といった、過度の情報編集を必要としない用途にはぴったりのOfficeツールです。
ああ、言い方を間違えました。
- 誤:「過度の情報編集を必要としない」
- 正:「過度の情報編集をしてはいけない」
です。
Swayで過度の情報編集はダメ!絶対!
PowerPointは非常によくできたプレゼンテーションツールですが、使い方を間違えると情報過多になり、はたして何を伝えたかったのか、ボヤけてしまいます。プレゼンテーションの本質は伝えることですから、「伝えたいこと」に要点を抑えて作成する必要があります。
※そういえば、どこぞの大企業でパワポ禁止令的な御触れが出たとかなんとか、あれも使い方誤った行く末じゃないのかなぁと。
おしゃれに見せるツールも情報(文字)が多いのはダメです(意識的に文字を多くする場合はもちろんOKですが)
アップルのデザイン、公式サイトもプロダクトも、潔く削ってシンプルにまとめてます。
一般的な例でいえば、グっと響く広告のコピーもたいてい一言で言いきってます。
伝えようと頑張りすぎるとむしろ伝わりにくくなる、ハリネズミのジレンマですね。
Swayでもあそこが気に入らない、ここが気に入らないと手を入れだすと、編集に制約がある(あえて制約を設けていると思われますが)Swayではどんどんストレスが溜まっていき、目も当てられない仕上がりになってしまいます。
制約がどうしてあるのか考えると、なるほど、やりすぎちゃいけないのねということに気が付けるのかと、そう思います。
Swayをうまく使うには
そんなSwayを使いこなすには、いくつかのコツがあります。
そのコツをまとめて「Sway五か条」としてみました。
Swayの使い方五か条
- 画像を多く用意せよ
- 詩的にまとめよ
- 多く語るなかれ
- 欲張ることなかれ
- 「リミックス」を活用せよ
そんな五か条を守った模範的回答となる「My heart sway in christmas 2016」作成してみました。
来年もよろしくお願いいたします。